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誰かに何かをあげること
2020年8月26日 7月に新宿駅西口で出会ったホームレスのKさん達に会いに行こうと思いながら、再び訪れたのは1ヶ月すぎた後になった。その間、私は大学院の課題を提出し、まとまった時間ができた。彼らに会いに行くことを忘れていたわけではなく、連日の暑さで行くのを躊躇していたから...
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今日も西新宿は雨です: 2020.7.15
2020年7月15日 続き 自分で強く理由を持たないと、自己検閲に逆らって行動するのは難しいと思う。なんで私は新宿西口のホームレスに会いに行きたいのか。彼らに自分の思いも自然に伝えつつどう話しかけるか、セリフを書き実際に演技して、スマホでビデオ撮影した。全部で3テイク撮った...
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従順な身体のためのリハーサル: 2020.7.10
2020年7月10日 特別給付金の10万円を受け取った。どう使おうか考えていたらふと、ホームレスの人達は果たして受け取れているのか、気になり始めた。以前、ロンドンのスーパーマーケットの前で座っていたホームレスの男性が、住所がなくて銀行口座を開けないから給付金も受け取れないん...
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言えなかった言葉のリハーサル
帰国してから1ヶ月は家で過ごすか公園を散歩しながら大学院のエッセイを書く毎日だった。帰国した時は気抜けするほどのんびりした雰囲気の日本だったが、この時期には緊急事態宣言が発令されていた。イギリスでは一時的に路上生活者はホテルなどに避難できるようになったらしいが、イギリスでの...
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帰国前日の出来事: 2020.3.17
2020年3月17日 COVID-19がロンドンでも広がり始めていた。 母親の強い希望に押される形で日本に戻ることを決めた。帰国前日、家族にちょっとしたお土産にヨークシャーティーを買おうとニュークロスゲートの近くにあるスーパーに立ち寄った。入り口付近にはたくさんの人が食料品...
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スピーチとアナウンス: 2020.2.14
2020年2月14日 隣の車両から誰かが乗客に話しかける声が聞こえてくる。おそらくホームレスだろう。少しするとその声の主は私がいた車両に入ってきた。50代位の白人の男性で、くたびれた寝袋を持っている。早口のブリティッシュイングリッシュで勢いよくホワイトチャペルミッション(ロ...
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オーバーグラウンドでのバレンタインデープレゼント: 2020.2.14
2020年1月私は一人でモロッコに旅行に出かけた。フェズの市場で誰にでもお茶を配る老人を見かけた。彼はお金を受け取らない。ただその場を通り過ぎる人にひとときのもてなしを無償で行っているのだ。もちろんそこにはイスラムの教えが深くあった上での行動である。私は特定の宗教の信者では...
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オーバーグラウンドで出会った女の子: 2020.1.24
2020年1月24日 夕方、大学から帰宅する途中のオーバーグラウンドでの出来事。 若いホームレスの女性に遭遇した。非常に細いシルエットで、特に弱々しい雰囲気だった。震えるようなハスキーボイスで乗客に小銭を頼むと何度も謝りながら通り過ぎていった。彼女の特に困窮した様子に小銭を...
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シェルターでのボランティア
オーバーグラウンドで物乞いをする人のほとんどが自分のことをホームレスと名乗っていた。通学中の車内の気まずさに戸惑い、どうすればいいのかわからないままでいた私は、ホームレスのことについてもっと知りたいと思い、大学のボランティアフェアで知ったシェルターでボランティアを始めた。1...
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A Rehearsal for Not Knowing 居心地の悪さがおしえてくれること
このプロジェクトでは、ロンドンと東京でたまたま出会ったホームレス にどのように応対することが可能なのかをリサーチ、実験、記録していく。 私たちの身体にはすでにたくさんの社会規範が書き込まれていて、その見えざる規範から逸脱行為は難しい。このリサーチプロジェクトでは自らの発話行...
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